【無料RPAツール】UiPathで時刻実行の処理を作ってみよう

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UiPathとは?

UiPathとはRPAツールの一種です。RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーションの略で、RPAツールとは、簡単にいうと近年流行りのロボットによる業務自動化を行うソフトのことを指します。一般的にRPAツールにはAIは搭載されていないので、AI技術のような知識を蓄積して物事を判断するようなことは出来ませんが、決められたルールに基づき動いてくれます。繰り返し行う定型業務の自動化にはぴったりのツールです。

日本ではNTTデータが出しているWinActorというソフトがメジャーです。RPAを導入する場合、相場は60万〜数百万と高額になっています。しかしUiPathは個人利用の場合、 Community Edition という製品が無料で使用できるので、RPAツールを気軽に試すことが出来ます。また、日本語にも対応しているので操作がわかりやすい製品です。

UiPathで時間になったらサイトを開くロボットを作ろう

では、早速UiPathで簡単な処理を作っていきます。今回はある時間になったら、雨雲レーダーのサイトを勝手に開いてくれるロボット(処理)を作ります。フローは上図のようなものになります。中央にあるのが処理の流れを示すフローです。ここに処理を作っていきます。左側はUiPathで作れる各操作が表示されるアクティビティ画面で、右側は中央のフローに作った各処理の設定項目を表示するプロパティ画面です。

左側のアクティビティ画面から欲しい操作を中央の枠にドラッグして、中央の枠に持ってきた操作の詳細設定を右側のプロパティ画面で指定するイメージです。

1.フローチャートを作ろう

まず最初に処理の大枠を作成します。アクティビティより「フローチャート」と入力して検索すると、「フローチャート」というアクティビティが出てくるので、それを中央にドラッグして持っていきます。すると、スタートと表示されたフローチャートの枠が中央画面に表示されます。

2.待機ボックスを作ろう

次に、アクティビティにて「待機」と検索し時計マークの「待機」アクティビティを中央に持っていきます。中央の「待機」ボックスをクリックすると、右に「待機」のプロパティが表示されるので、「待機時間」の項目に「00:01:00」と入力します。これで1分待機するという処理になります。

3.現在時刻を取得する処理を作ろう

まず、中央下部に「変数」というタブがあるのでクリックします。すると「変数」を指定できる画面が中央フローの下枠に表示されます。そこに以下のように変数を設定します。
名前:now
変数の型:String

変数を宣言できたら、アクティビティにて「代入」と入力し「代入」アクティビティを中央に持っていきます。そして「代入」プロパティには以下のように入力します。
右辺値:System.Datetime.Now.ToString(“mm”)
左辺値:now

上記はnow変数に現在時刻で何分かを代入しています。なので、右のmmをhhにすると何時かを取得し、ssだと何秒かを取得します。

4.条件分岐を作ろう

アクティビティにて「分岐」と検索すると、いくつか制御処理が出てきますが、今回はその中の「フロー条件分岐」を使いましょう。このアクティビティは、TrueとFalseで分岐させてくれます。中央に持っていき、プロパティの条件に「now=”30″」と入力しましょう。これは前の処理で現在時刻で何分かを取得しているので、それに対し30分かどうかを判断する処理です。30分の場合、Trueに進み、それ以外はFalseに進みます。

5.ブラウザを開く処理を作ろう

ここは何でも良いのですが、例として気象庁の雨雲レーダーをIEで開く処理を作ります。アクティビティで「ブラウザ」と検索し、「ブラウザーを開く」を中央に持っていきます。プロパティは。URLに該当URLを「”https//….”」と入力し、ブラウザの種類は「IE」にします。

6.処理を繋げよう

では必要な処理は以上なので、各処理のボックスから次の処理へドラッグをすると、矢印線が出るので、繋げていきます。Trueの場合にブラウザを開き、Falseの場合は待機に戻るように矢印線を繋げてみてください。また最後のブラウザを開くのあとは、同じく待機に戻るように繋げます。こうすることでループ処理になるので、このフローはずっと繰り返し処理が流れるようになります。

以上で、作成は完了なので、メニューの「保存」をクリックして「実行」ボタンをクリックしてみましょう。

30分になったら勝手に指定したURLのサイトが開きましたか??

終わりに

今回の内容を応用することで、Uipathで定刻に処理を自動で走らせることが可能です。ただし、処理を常に実行中にしておかないといけないので、使い方は検討する必要がありそうですね。
有料版になると管理ツールの「orchestrator」という製品があり、こちらでスケジュール実行などの管理ができるそうです。ですが、「orchestrator」のライセンス料は開発用ライセンスより高額になっているので、個人で使用するのはハードルが高いですね。。

UiPathには他にもたくさんの機能があるので、また記事に書きたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございます!

ではでは〜。

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