戸隠神社で引けるおみくじ
戸隠神社中社までは、善光寺からバスで1時間くらいかかります。行き方については別記事でまとめます。冬季(12月中旬〜3月末)はバスが奥社前までいかず、中社までのルート変更になるので注意してくださいね。おみくじは中社でも奥社でも引くことができます。せっかくなので、ぜひおみくじは引いて帰りましょう。
祈祷おみくじの言い伝え
戸隠神社のおみくじには古くからの歴史があるそうです。
おみくじが大衆に浸透していくのは江戸時代に入ってからのこと。東京上野の寛永寺を創始した天海僧正の夢に、日ごろ帰依する元三大師が現れ「信州戸隠山にある観音籤で、信心して占えば、人の願いに応じて吉凶、禍福を知らしめるであろう」とのお告げがありました。早速、天海は戸隠のおみくじを取り寄せ、経をとなえ、ゆすりながら筒の口から出た籤で占ってみると、将来のことが手に取るように明らかだった、との逸話が残されています。この観音籤の広まりとおみくじの解説本の登場により、庶民も病気、待ち人、縁談、引越し、商いなどを占うことができるようになりました。
https://www.togakushi-jinja.jp/fortune/
「将来のことが手に取るように明らかだった」このように昔の人々も話が残すくらいなのですから、当たる噂になるのも納得できますね。
神職さんに引いて貰えるおみくじ
おみくじは自分で引くタイプが多いと思うのですが、戸隠神社では、神職さんに引いていただけます。このときに自分の数え歳(自分の年齢+1歳)を伝えるのがお約束です。ちょっと年齢言うのは恥ずかしいですが、気にせずいきましょう・・!
数え年を伝えると、神職さんが中でお唱え(祈祷?)されておみくじを持って戻ってこられます。。ちなみに初穂料は300円です。
おみくじの平って?
おみくじで「平」というものを引きました。「平」はたいらと読むそうです。この「平」が存在するおみくじの神社は限定されているようで、以下の神社で引けるみたいです。
戸隠神社(長野県)
厳島神社(広島県)
下鴨神社(京都府)
大宮氷川神社(埼玉県)
生國魂神社、住吉神社(大阪府)
などなど
「平」おみくじは神社によって少し扱いが違うとのことですが、戸隠神社での「平」は吉と凶の間ということです。なんとも喜びにくい吉凶ですが、一般的には確率2パーセントと珍しいので引けたらラッキーと思っておきましょう!
おみくじ19番「平」の内容
おみくじの内容を紹介します。

第十九番 身曽貴下瀬兆下瀬者潮弱大體 滌未左受弖還坐 平 是は心弱くして、ものごとはかばかしからざるの兆なり。 強き意 持つべし。 かくべつの過失はなしといへども時をまちてことをなさゞれば得る事かたしとしるべし。 ○此は住吉の神をまつるべし・病事は長びくともさはりなし・方角は南の方よし ・待人は来る、失物いづ・但しおそし・家造り引越よし・旅立ちよし急ぐ事にはもちゐがたし・ 訴訟事よし、あまり急にする事はやぶるゝ事あるべし・縁談人を置くよし・商はじめるはわるし・後にはよし・ 生死は四分死に六分いく・勝負事十分、何事も急ぐ時はあし、静かなる時は吉をも得べし。
戸隠神社 御神籤 19番平
調べた内容で解説していきます。身曽貴はそのままみぞぎの意味です。下瀬は浅瀬のような意味ですね。浅瀬でみそぎすると潮も弱いです。大体のみぞぎを終えてしるしを受け取れていなくても、このまま座って潮が引くのを待ちなさい。このような場所でみぞぎをする者、これは心が弱くものごとがうまくいかない、よくない方法に引っ張られているということです。強い意思を持ちなさい。これといった過ちを犯したわけではなくても、おとなしく信心すれば、必ずいい方向にいきます。それ以降はそのままの意味ですね。今はまだ心が弱くタイミングではない、動かず待っていればよいということが伝わってきました。その中で日々を信心怠りなく過ごしていきなさいと。強い意思をもって動いた場合でも、心が弱くなってきて半ば諦めたり、逃げたり、違う方向に変えてみたり、色々したくなってしまうものですが、初心を思い返し、心を強く持ちみそぎをきちんと終えなければ何も収穫がないことを知るべきです。そんな風に言っていただけたと思います。
おみくじは1年間の指標に
そして、こちらの祈祷おみくじは1年間の生活の指針として、(人生の指針でもよいです)持ち帰っておくことが推奨されています。何か落ち込んだときやアドバイスが欲しくなった時は、このおみくじを見返すとよさそうですね!そもそも戸隠神社のパワーがすごいので、参拝しただけでも十分かもしれません。ただ、お言葉としてメッセージをいただける御神籤は本当おすすめです。ぜひ戸隠神社に参拝された際は祈祷おみくじを引いてみてくださいね。そして結果を共有していただけると嬉しいです。
でわでわ。良いお年を〜。
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